カジノ業界と紙幣機別技術

カジノにおけるゲーミングマシンの多くは、紙幣識別機が搭載されている。
紙幣識別機は日本では「ビルバリ」と呼ぶことも多い。これは英語で「Bill validators」と呼ばれるためその略称が日本の業界で定着したものと考えてられる。

海外市場の動向
世界カジノの分野でのビルバリ市場を占有してきた会社を上げるとすると以下の2社が筆頭である。

日本金銭機械は業界では通称「JCM」と呼ばれる。「JCM」と表記された関連会社もある。
JCMは東証一部上場企業でもあり、日本国内での知名度は高く「カジノ関連銘柄」の一つに挙げられる。
一報、MEIについて、日本国内ではあまり知名度はないため知る人は少ないだろう。
MEIは以前は米国マースグループの傘下にあったが、現在はマースグループから脱却している。
この米国マースグループは、マースエンジニアリングと何らかのつながりがあるかと考えがちだが全く別の会社。
2000年台頃は「JCM」VS「マース」の構造があったが、現在では「JCM」VS「MEI」の構造である。
このMEIは日本コンラックスを傘下に置く。
日本コンラックスは自動販売機のコインメカニズムの分野ではトップ企業の一つで、2003年までは上場企業たっだが、マースグループに買収されたため株式市場からは撤退し、現在MEIグループの傘下になっている。
日本コンラックスの買収については、「日本版カジノ法案」が制定される事を見越しての事だと考えられる。

日本市場の動向
現在、日本にカジノは表向き存在しないため、仮にパチンコ市場がカジノ法案の枠組みに組み込まれた事を想定して、現在のパチンコ市場のビルバリ市場について考察する。
市場参入者は海外と違い多く、それほど遊技機の台数が多いとも言える。
主にCRサンド、メダルサンドに搭載されており、サンドメーカーが内製している場合もある。
以下に例を挙げる。

パナソニックは自動販売機のビルバリからパチンコ向けまで幅広く提供している。メダルサンド向けの横型スタックビルバリは低価格化が実現されており、多くのメダルメーカーに採用されている。
また、縦型スタックビルバリはCRサンドで紙幣搬送が導入できない島で採用されているケースが多い。

グローリーはATMの紙幣識別機でトップシェアを持つ世界企業であり、紙幣識別の分野では老舗中の老舗と言っても過言ではない。サンドメーカーのグローリーナスカの親会社であり、グローリーナスカの製品はグローリーグループ内で製造されている。

JCMはサンドメーカーのJCMシステムズの親会社であり、JCMシステムズの製品はJCMで製造されている。近年は空気清浄器が市場で好評なようである。

マミヤOPの紙幣識別技術のノウハウは三洋電機がパナソニックとの吸収合併の際に分離した事業を買収したことが元になっている。そのため紙幣搬送も含め一通りの製品ノウハウを有している。
マミヤOPはゲームカードジョイコホールディング配下のサンドメーカーの製品を製造しており、それらのサンドに当然同社の製品が採用される事が多く、市場での占有度は高いと思われる。

マースエンジニアリングはサンドメーカーの一つで、ビルバリは子会社のマースウィンテックが提供している。マースウィンテックは現在100%子会社であるが、ある程度の独自経営を目指しており、ビルバリ単体の直接販売も行っている。近年はAir紙幣搬送が市場で高評価を得ている。

日本におけるカジノ業界でのビルバリメーカーの今後の動向予測
日本国内のビルバリメーカーがビルバリ単品商売で生き残るのは厳し時代に来ている。

  • 価格競争
  • 新規需要の落ち込み
  • 買い替え需要周期の長期化
  • 海外勢など新規参入メーカーのとの競争
  • サンドメーカーの内製化

と、さまざまな問題を抱えるのは必至である。
生き残りの政策としては以下が考えられる。

  • サンドメーカーとの連携強化・資本提携
  • 新市場の掘り起し

日本でガジノがオープンになった際には、外国資本の参入は必至であり必要性もあるため、新規参入者を妨げることはかなり困難な状況になると思われる。
したがって、まずやるべき事はサンドメーカーとの連携強化・資本提携という事になるだろう。

ジャパンカジノNEWS

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