警察庁が、遊技機のウェブ連動サービスにクギ

警察庁が、遊技機のウェブ連動サービスにクギ(更新日:2011/12/9)

警察庁保安課は12月5日、遊技機メーカー各社に対し、今後ウェブと連動してデジタルコンテンツをはじめとする「財物」を提供する遊技機の開発を行わないよう通知した。すでに市場導入されているものについては、ウェブサイトの内容を速やかに修正するように求めている。

今回の通知で指摘されたのは、主に遊技機の液晶上に表示されるQRコードを用いて特定のウェブサイトに接続させ、デジタルコンテンツなどを獲得できるサービスを提供している遊技機。警察庁では、プレイヤーが遊技行った結果に基づき、これら財物を提供を受けることが可能になるものは、仮に第三者からであっても、著しく射幸心をそそるおそれがあるとした。このため、これらサービスを提供する遊技機を用いたホールの営業行為も、風適法で禁止されている「著しく射幸心をそそるおそれのある方法」での営業等に該当するおそれがあるとの見解を示している。ただし、これらのサービスが、遊技を行ったか否かに関わらず、客以外の一般大衆にも無料かつ平等の条件で提供される場合は除かれるとしている。

すでにメーカー各社ではこの通知を受け、組合などを通じ今後の対応についての協議をはじめており、まずは、どこまでが可能で、どこからが不可能なのかといったラインを見定めたうえで、当局との折衝にあたりたい考えだ。

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エンビズ総研が冬場の節電セミナー

エンビズ総研が冬場の節電セミナー(更新日:2011/12/9)

エンビズ総研は12月7日、都内上野でセミナーを開催。省エネルギー普及指導員の資格を持つ同社副主任研究員の近藤博寿氏が、ホールにおける冬場の節電対策について講演した。

冒頭、今夏パチンコ業界が行った節電施策を総括した近藤氏は、東京電力管内25%、東北電力管内20%という当初掲げた前年比最大需要電力の削減目標をクリアし、多くのホールが節電によるコスト削減効果を実感するとともに、業界のCSR実績や財産になったと高く評価。一方で関西や九州で今冬出されている節電要請に対する反応の低さを危惧するとともに、夏場は全体の半分近くを占めていた空調機器の電力使用量が冬場には20%近くまで減少することから、空調による節電が難しいというデータを示した。

そのなかで近藤氏は、温度管理についてエアコンがもっとも電力を消費するコンプレッサーとファンの駆動を最小限に留めることが重要だと指摘。こまめな電源のオンオフでより電力を消費してしまう間欠運転ではなく、温度と風量を一定に保つ自動運転がもっとも効率が高いと述べたほか、サーキュレータを活用して店内温度のムラをなくす空気循環の改善や、自店の顧客の喫煙率などを考慮した店内換気回数の見直し、設備の調整もコストを掛けずに空調効率を高めるために有効だと語った。

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プローバが毎年恒例の社会貢献イベント

プローバが毎年恒例の社会貢献イベント(更新日:2011/12/9)

広島県を中心にパチンコホール、ゲームセンターなどアミューズメント施設を展開するプローバ(平本直樹社長)は12月6日、広島市安佐南区で営業する複合施設「フィエラ・ディ・プローバ」で「障がい者ふれあいフェスティバル2011」を開催した。

このイベントは、普段パチンコやゲームなどに触れる機会の少ない障がい者を無料で招待し、遊技体験を通して健常者と障がい者の交流を図ることを目的に毎年開催されている。今年は、同社の社内NPO法人「フォルツァプローバ」のメンバーを中心に、フェスティバルの趣旨に賛同した広島県アミューズメント施設営業者協会との共催という形で実施された。

当日は、共同作業所全国連絡会広島県支部傘下の作業所から98名(引率者含む)の参加者が集まり、施設内にあるパチンコやカラオケ、ボーリングなどを楽しんだほか、お菓子やぬいぐるみなどの記念品が各施設に寄贈された。

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【遊技通信12月号より】主幹コラム/鳥瞰虫瞰:「安・近・短」だからこそあった、社会におけるパチンコの存在理由(文・伊藤實啓)

【遊技通信12月号より】主幹コラム/鳥瞰虫瞰:「安・近・短」だからこそあった、社会におけるパチンコの存在理由(文・伊藤實啓)(更新日:2011/12/9)

弊誌はこのたび創刊六十周年を迎えることとなり、バックナンバーから業界を振り返る記念号を制作しました。すでに皆さまのお手元に届いているかと思いますが、ご高覧いただければ幸いです。また、弊誌ご愛読の皆様はもちろん、取材協力や広告をいただいた企業・団体様には心より感謝申し上げます。
還暦を迎え、また新たなスタートを切ることとなるわけで、業界のさらなる発展の一助となるべく、心新たに業務に取り組む所存です。従前と変わらぬご指導ご鞭撻を、今後ともよろしくお願いいたします。

その記念誌の制作のため、古いバックナンバーをめくっていて強く感じたことがある。かつてのパチンコ店は多くの人にとって、本当に身近で手軽な存在だったということだ。

パチンコ店は地域社会の娯楽の中心として位置付けられており、仕事帰りやその合間、休日のひとときに、本当に安い金額でかつ近場で、さらには短時間で遊べる娯楽だった。「安・金・短」という言葉が出る前から、そうしたレジャーの代表格といってもよく、だからこそ大衆娯楽の雄と評された。

ところが、ある時期を境に、お金と時間の両方ともが必要とされる娯楽へと変質した。高い金額と長い時間を必要とするからこそ、台選びや店選びが重要視され、遠い場所まで出かけることも必要となる。つまり、大衆娯楽の大切な要素であるはずの「安・金・短」のいずれもを、業界自らが失っていったと言ってもいい。よくいわれる「身近で手軽な」という表現のうち、今のパチンコは「身近さはあるが手軽さはない」という業界関係者がいるが、身近さを物理的かつ気持ち的な距離と考えた場合、商店街の小さなホールが消えていくこの十数年の展開からは、その身近さをも日々、失いつつある。

かつてのパチンコと今のパチンコと比べると、市場規模は拡大させたが参加人口は減少させたのは周知の通りで、ヘビー化した少数のファンが市場規模を支える構造になってしまった。これでパチンコを大衆娯楽と呼べるのかどうか。「あった方がいい」娯楽施設から、「あってもなくてもいい」存在になり、ひいてはファン以外の地域社会にとってパチンコは「ない方がいい」存在に近づいている印象が拭えない。これは、今の窮屈な社会の象徴でもあるのだが、だからといって業界の厳しい現状を社会のせいにはできないのは言うまでもないことだ。

趣味や娯楽の多様化をファン減少の原因として捉える向きもあるが、それは学者やシンクタンクの考えることであって、当事者である業界人がいうのは適当な判断ではないと思う。ましてや今の業種・業態の歪みは、前述したように、パチンコ・パチスロに金銭と時間が必要とされすぎたのが主因だ。

時間が貴重な時代に入り、人々はなにかに漫然と向かうことはせず、細切れになった時間や少ない小遣いをやり繰りしながら生活をしている。こんな社会情勢の中で、今のパチンコにファンが戻ってきてくれるだろうか。パチンコ店が地域社会に、せめて「あってもいい」娯楽として存在する折り合いというか、その具体的方法論を模索する必要があるのではないだろうか。

遊技通信

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